ミニデジ・VQ1005比較3
Taken with a Minidigi & VQ1005
「ミニデジ・VQ1005比較1(曇り空+風景・静物編)」「ミニデジ・VQ1005比較2(曇り空・室内+花と植物編)」に引き続き、「Rolleiflex MiniDigi(ローライフレックス ミニデジ)」と「VistaQuest VQ1005(ビスタクエスト VQ1005)」の写真比較です。
第3弾は「夕暮れ〜日没までの空と風景(曇り空)編」です。そろそろミニデジの逆襲(?)です(笑)。
ミニデジ・VQ1005写真比較3 〜夕暮れ〜日没までの空と風景(曇り空)編〜
いつも通りアバウトな撮影なので、、、構図の微妙なズレは大目に見てください。
なお、前回、VQ1005のピンがどれもこれも甘いことに気付き、もしかすると常時「マクロモード」で撮影してる状態(見た目はちゃんと「風景モード」です)かも、と書きましたが、ちょっとググってみたところ、個体差があって同じような人もいるようです。マクロ改造やってる人のようにレンズをいじればよくなる気もしますが、これはこれで味があるので(というか面倒だし)、このまま使い続けます。使い続けますとも。
また、いつも通り、どちらも解像度は標準モード(ミニデジ:1200×1200、VQ1005:1280×1024)で撮影しています。オリジナルサイズの画像はFlickrで見られるようになっていますので、各画像下の「View on Flickr」からご覧下さい。
※ミニデジは2004年リリースの旧バージョンです。AF5.0ではありません。
※VQ1005は2006年リリースの旧バージョンです。
1.クレーン
すいません、これは夕暮れ前です。。
どちらのカメラも撮影時間が残らない(!)ので正確な時間はわかりませんが、17時過ぎくらいだと思います。VQ1005だと、もう夕暮れってカンジですが(笑)。
2.曇り空
こちらも夕暮れ前です。。
ミニデジの方が実際に近い描写。ちと青いんですが。
3.夕焼け空
ようやく夕暮れ、そして、いまいちですが、夕焼けです。
VQ1005の空の赤味が好きです。VQ1005と比較すると、ミニデジって淡泊だなぁと感じてしまいます。。
4.夕暮れの公園(滑り台)
これはどっちも好きなんですけど、夕暮れの公園のちょっと哀愁漂うカンジを撮りたかったので、撮影意図としてはVQ1005の方がよいです。
5.空き地越しの邸宅
これはミニデジの方が好きですし、撮影意図にも近いです。
立派なお家でしたが、薄曇りと空き地の草を入れつつ、ちょっと怪しいカンジに撮れたらいいなぁと思ったので。
6.電灯
これもミニデジの方が好きです。撮影意図にも近いです。
寂しげなカンジと、押井守監督のアニメに出てきそうな、ちょっと近未来的な雰囲気がしませんか?
7.日没の空
これは特に意図もクソもないと言うか、、、夕焼けの赤が結構強く出ていたので、すかさず撮っただけです。
その夕焼けの赤の印象を、比較的そのまま伝えているのはVQ1005の方です。
8.たそがれ時の空
これはVQ1005の方が、実際の暗さに近いです。画質の荒れが目立ってきますが。。
ミニデジだと、ライトがあるのでそれに気付けば間違えることはないと思いますが、日没後には見えにくいです。露出オーバーです。
9.日没後の空
実際よりもちょっと空が明るいですが、ミニデジの方が実際に近いです。
VQ1005は暗すぎです。。
ミニデジ・VQ1005写真比較3 〜夕暮れ〜日没までの空と風景(曇り空)編まとめ〜
今回はまたシチュエーションを絞っているので、比較しやすいと思います。その分退屈なカンジはありますが。。
で、例によって今回のような環境・被写体においての全般的な傾向を無理やりまとめてみます。
描写比較表
製品名 | Rolleiflex MiniDigi | VistaQuest VQ1005 |
---|---|---|
色調 | やや強引にまとめれば寒色寄り。 | やや強引にまとめれば暖色寄り。 ただ、何でもかんでもではなく、青はちゃんと青く描写。 |
彩度 | 全体的には低め。 でも、夜は結構鮮やか。 |
高め。 |
色再現性 | まぁまぁ。 夕暮れの公園(滑り台)とか空き地越しの邸宅とか日没の空あたりはVQ1005より違和感。 |
まぁまぁ。 夕焼け空とか夕暮れの公園(滑り台)あたりはミニデジよりまとも。ま、どっちもどっちかな。 |
露出 | 傾向としてまとめるのは困難。 決して適正と思えるものが多いワケではないく、、、アンダー気味やオーバー気味があってまとめにくい。でも、これまでよりはかなりマシ。 |
いつも通りアンダー気味。 かなり暗くなるとキツい。 |
コントラスト | 微妙だけど、強いて言えば今回は高めか。 | 微妙。 |
シャープネス | 手ブレもあるので判断不能。 全体的にはVQ1005よりシャープかも、だけど、VQ1005のモード切り替えが壊れている可能性もアリ。。 |
手ブレもあるので判断不能。 傾向として、距離が近いものはシャープだが、遠距離のものはゆるい。 |
描写の安定度 | 低い。 微妙な変化で大きく変わるのがよくわかります。 |
高い。 相変わらずの安定感。 |
印象度(インパクト) | まずまず。 これまでに比べればインパクトが強いものが多い。 |
まずまず。 これまでに比べると大人しい気が。見飽きただけ? |
描写におけるトイカメラらしさ | 弱い(おそらく多くの人がイメージする、または望むトイカメラの描写ではないと思われる)。 今回は特徴的な描写が多く見られたけど、トイカメラらしいかと言えばちょっと違うような気が。 |
強い(おそらく多くの人がイメージする、または望むトイカメラの描写に近いと思われる)。 |
ひと言でまとめると | 淡泊薄味。無機質。シャープ。 | どんより。暗い。暖かみ。アナログっぽい。 |
今回は、個人的に気に入っているミニデジの良い部分がやっと出たように思います(笑)。
というより、VQ1005は見てて飽きてきたというか、気分がどんよりしてきました。。これまでの比較用撮影の日は全て曇り(!)ということもあるかと思いますが、、、意図的に、明るい、楽しいものを撮る方がいいのかなと、個人的な今後の使い道を考えたりしてしまいます。
ま、それはさておき、部分的にはVQ1005の方がいいなと思うところもあるのですが、贔屓目ナシに、今回は総合的にミニデジの方が好きです。
結論を書くのは後回しにしたいと思いつつ少しだけ書くと、ミニデジは、空を入れた写真とか、暗い場所での撮影だと、手ブレの心配もありますが、、、割と全体的にイイカンジに撮れます。と言っても、まぁ好みの問題ですけれど。
もちろん、それだけ、ではないので(笑)、他の写真を見ていただければと思います。比較ももうちょっとやります。
そんなこんなで、「ミニデジ・VQ1005比較1(曇り空+風景・静物編)」「ミニデジ・VQ1005比較2(曇り空・室内+花と植物編)」に引き続き、「ミニデジ・VQ1005比較3(夕暮れ〜日没までの空と風景(曇り空)編)」は終了です。
About this entry
- Title:
- ミニデジ・VQ1005比較3
- Published:
- 2008.07.01
- Taken with:
- Minidigi & VQ1005
- Category:
- ミニデジ・VQ1005比較, ミニデジ以外のトイデジ, ローライフレックス ミニデジ
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