マレー鉄道寝台列車でペナン島からクアラルンプールへ〜その1.チケット購入編

Taken with a Rolleiflex MiniDigi

【写真】ミニデジで撮影したマレー鉄道の寝台夜行列車のチケット

またマレーシア旅行ネタですが、今回は、世界遺産ジョージタウンのある人気の観光スポット、ペナン島からクアラルンプールへ戻る(行く)際に、マレー鉄道(マレーシア鉄道公社/KTMB)の寝台夜行列車を使いたい!という人のための情報です。

なお、ペナン島から直接クアラルンプールに列車で移動は出来ませんので、ペナン島→無料のフェリーを使ってバタワース駅→クアラルンプール(KLセントラル駅)という形になります。

ちなみに、上記写真は購入したチケット(切符)です。
チケットは無意識に捨てちゃいそうなペラペラなものですが、、、
「Happy Journey」がイイカンジです。

1.なんで寝台夜行列車を使ったのか

回答:日帰り弾丸観光に最適だと思ったから

なんで一般的な移動手段であるバスを使わず
マレー鉄道の寝台夜行列車を使ったのか、
その理由は簡単に言うと上記のようになります。

クアラルンプールを起点としたマレーシア旅行を考える際、
ペナン島観光を検討する人は多いと思いますが、
もっとも一般的な移動手段であるバスを使うと、
片道4時間半〜7時間かかります。

# 所要時間は情報源によってまちまちなので正確にはよくわかりません・・・

日数に余裕のない旅行の場合、出来れば日帰りで、
しかも出来るだけ現地でゆっくり時間を取りたいワケです。
加えて、体力的にも楽な方法で移動できるとさらにイイ。

というワケで、今回その条件を最優先させて選んだのが、
行きは飛行機(AirAsia)、帰りはマレー鉄道の寝台夜行列車の使用、でした。

帰りも飛行機にするかを最後まで迷ったのですが、
最終便で帰るとホテルに着くのが深夜2時過ぎになりそうで、
それだと戻ってから何も出来ないし、朝早く起きてどうこうするのも辛い(笑)
かといって、一つ前の便だとちょっと早すぎ。

また、ジョージタウンから空港までタクシーを使う必要があるし、
KLセントラル駅からもタクシーを使う必要があって無駄な費用がかかるし、
空港までの移動時間や待ち時間を考えると時間がもったいないし、
行きも帰りも同じだとつまらない。

バスは当初から眼中になかったのですが、

・最長7時間も乗るなら、ゆっくり横になれる列車の方が断然イイ
・バスは休憩が曖昧で、トイレや体調が悪くなったりした時面倒そう
・列車なら布団があるので、冷房対策も簡単そう(寒すぎというのも見かけなかった)

というのが、選択肢から外した主な理由です。

寝台夜行列車を使うと厳密には日帰りではないのですが、、、
これだと現地でかなり時間を取れるし(夜の街を見たかったし)、
ゆっくり爆睡しながら帰ってこれるので、
現地でめいいっぱい無理して歩ける!(笑)

何より、寝台夜行列車って楽しげ!(笑)

というワケで、ペナン島観光にマレー鉄道を使う人はあまりいないようでしたが、
寝台夜行列車を使うことに決めました。

実際、とても良かったです。

バタワース駅23時発の列車に乗りましたが、
22時10分くらい出発のフェリーでバタワースまで行ったので、
12時間はペナン島に滞在できました。

また、寝台列車で爆睡して体を休めることができたので、
翌日朝からガンガン動くことも十分可能でした。
移動時間に寝られるって、すごく合理的!

列車内にシャワーはありませんが、
KLセントラル駅には有料のシャワー室もあるようなので、
マレーシアを転々としながら観光するような方は、
より合理的な旅が出来るかも(笑)

ちなみに、飛行機使用はバスより割高になりますが、
AirAsiaでキャンペーンにぶちあたると、片道22RMとかで行かれます。
空港までの交通手段を含めると、結局同等かやや割高になりますが、
ホテルの場所や人数、バスの利用などを併用することによっては、
逆に安く行かれる可能性もあります。

自分は直前だったので片道70RMでしたが、
AirAsiaは早めに購入するほど安い仕組みのようなので、
うまく利用すれば安く効率良い観光が出来ると思います。
LCCTまで遠いのが難点ですけれど。

最後にマレー鉄道を使う注意点を2点ほど。

1.遅延が生じる可能性が高い(KLセントラル駅には約30分遅れでした)
2.そもそも運行中止になるような場合もある

30分程度の遅れは他でもあり得るのでどうってことないのですが、
一週間前には大雨のせいで4日間ほど運行中止だったそうで、、、
雨季の時や帰国日前に使うのはちょっとリスキーかもしれません。。

2.時刻表と残席の確認

1)マレー鉄道オフィシャルサイトにアクセス

まずはマレー鉄道のオフィシャルサイトで、
列車を使いたい日の時刻表や残席の確認をします。

【キャプチャー画像】マレー鉄道オフィシャルサイト
マレー鉄道オフィシャルサイト

2)希望する乗車駅と降車駅、日付を選択

トップページ中央の「Buy Ticket / Timetable」と書いてある部分から、
すぐに時刻表や残席を調べることが出来ます。
【キャプチャー画像】マレー鉄道オフィシャルサイトで希望する区間の時刻表と残席を調べる画面1

希望する乗車駅と降車駅、日付を選択して「View Timetable」をクリックします。
今回は、バタワース駅からKLセントラル駅までなので、
「BUTTERWORTH」「SENTRAL KUALA LUMPUR」を選んでクリック!
【キャプチャー画像】マレー鉄道オフィシャルサイトで希望する区間の時刻表と残席を調べる画面2

ちなみに、日本語のガイドブックなどでは「KLセントラル」が一般的です。
当初自分もそう信じて(?)「K」近辺を探していたので、、、
「KLセントラル駅がない!」と焦りました。。
「SENTRAL KUALA LUMPUR」と逆に表記されるんですね。

3)時刻と残席、運賃を確認

指定区間、指定日の時刻表が表示されます。
【キャプチャー画像】マレー鉄道オフィシャルサイトで希望する区間の時刻表が表示された画面

ご覧の通り昼間の時刻表も表示されますので、
日中移動したい方はそちらを参照していただくとして、
寝台(夜行)列車を使用したい場合は、迷わず一番下を参照します。

上記の場合、バタワース駅を23時に出発し、
KLセントラル駅に6時50分に到着する列車です。

左側「Fare.」列にある小さな「+」のボタンをクリックすると
購入できる座席や残席、運賃が表示されます。
【キャプチャー画像】マレー鉄道オフィシャルサイトで希望する区間の座席(残席)と運賃が表示された画面

「ADNFB」とか「ADNS」「AEC」というのは座席の種類で、
その下の「Seat Availability」というところの数字が残席です。

今回は、一人じゃなかったことや、
帰国前日でヘロヘロな状況(笑)が想定されたりしたことなどもあり、
落ち着いて寝られそうな1等寝台車「ADNFB」の席を購入したのですが、
座席数が少ないため、早めに購入しておく方がよさげです。

でも、自分が乗った日はどうやら4席余っていたようです。。
日本出発前は残席「8」だったのですけれど。

ちなみに、2等寝台は出発日に日本でチェックした段階で残席「32」でしたが、
安いこともあってか人気みたいです。残席ゼロでした。
また、上記の画像だと「AFC」の残席が表示されてますが、
出発前に日本で見たときは「0」でした。謎です。

4)チケット(切符)購入

時刻表下のやる気のないテキストリンク(笑)
「Proceed Purchase Ticket」からクリックして購入できるようですが、
自分の場合、日時を変えたりPCやブラウザを変えてもエラーが出て、
買えませんでした(今はしっかりログイン画面が表示されます・・・)

そのようなワケで、自分はネットで購入できず。。
南下方面はネットで買えないとの情報も目にしましたが、
よくわかりません。。
結局、後述のように、初日にKLセントラル駅で購入しました。

3.KLセントラル駅でチケット購入

前述の通り、運悪く(?)ネットでチケット購入が出来なかったので、
初日にKLセントラル駅で購入することにしました。

チャイナタウンを見てから向かったので
RapidKLを使ってKLセントラル駅に行きましたが、
RapidKLの改札は1階(Level 1)になります。

↓RapidKL
【画像】左斜め前から撮影したRapidKL【画像】RapidKL車両内

↓KLセントラル駅1階の様子
【画像】KLセントラル駅1階

当初、みどりの窓口のようなイメージで、
「KTM」と表記があればどこでも買えると勘違いして
同じ1階にあるKTMコミューター改札横のチケットカウンターに行ったのですが、
「エスカレーターを上がって2階の右の方に行けば買える」
と教えてもらい、そちらに向かいました。

マレー鉄道のチケットカウンターは2階(Level 2)です
自分だけかもしれませんが(笑)お間違えのないように。

↓1階から2階へエスカレーターで上がる途中
【画像】KLセントラル駅1階から2階へエスカレーターで上がる途中

↓エスカレーターを上がって右の方に行くとマレー鉄道のカウンターがあります
【画像】KLセントラル駅2階にあるマレー鉄道のチケットカウンター

ちなみにこのKLセントラル駅、
案内板に日本語表記があったりします。
【画像】日本語表記のあるKLセントラル駅内の案内板

おぉーっと思いつつも、
せっかく海外に来たのに、という思いもあり、
何か微妙でした。

日本語表記なくてもその程度ならわかるゾ!(笑)というのもありますし
そこで何のチケットが買えるかまではわからないというのもありますし・・・

もう一つ余談ですが、KLセントラル駅は黒川紀章さん設計です。
かなり大きな駅ですが、外からちゃんと見ることがなかった上に、
駅前も中も結構ごちゃごちゃしてるので、、、
建築美を楽しんだり、その大きさを実感できませんでした。。

で、カウンターでは、まず整理券を渡されます。
その後、番号を呼ばれるので呼ばれた窓口で購入します。

例によって、あらかじめ書いておいたメモ書きを見せながら買いましたが、
無事購入できると、ただのレシートみたいなチケットをくれます。
言葉がろくに通じない外人だからか(笑)、
親切に重要な部分をマーカーでマーキングしてくれました。
【画像】購入したマレー鉄道の寝台夜行列車のチケット

2人なので1等寝台を2枚購入しましたが、
Upper Berth Adult1枚、Lower Berth Adult1枚としてお願いしてみたら、
ちゃんと同じ部屋にしてくれました。

日本なら当たり前のような気もしますが、
AirAsiaだと、家族連れだろうが友達連れだろうが、
平気で席が分断されたりするので一応確認した方が良いかなーと思います。
うまく会話できれば問題ないと思うのですけれど。

↓チケット拡大
【画像】購入したマレー鉄道の寝台夜行列車のチケットを拡大

自分のように会話に自信のない方は、
上のチケット拡大写真を参考にしてメモを作って見せると
より良いかもしれません。

ちなみに、購入時に名前(姓)を聞かれます。
チケットにも姓が記載されるのですが、
ややこしい表記の方なんかは、メモ帳とか、
ローマ字表記の名前が書いてあるものがあると、
伝えやすいと思います。

次回は、ペナン島のフェリー乗り場からバタワースへ移動し、寝台列車に乗り込むまでをご紹介します。


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