ミニデジのシャッター不良、自力修理方法

Taken with a Rolleiflex MiniDigi AF5.0

【画像】シャッターボタン不良を修理するために分解した状態の初代ミニデジ(MiniDigi) by ミニデジAF5.0

シャッターボタンの不良で修正不能と診断された初代ミニデジ(MiniDigi)くんですが、先日書いたとおり自力修理で復活しましたので、その方法をご紹介しておきます。

復活したミニデジくんは、早速持ち歩いて撮影してます。

はじめに

一口に「シャッターボタンの不良」と言ってもいろいろあると思います。

なので、まずは自分のミニデジくんがどういう状態だったのか、
それを簡単に書いておきます。

  • シャッターボタンを押しても「スカスカ」で撮影できない。
  • クランクを巻き上げてもその状態は変わらない。
    終いには、クランクが逆回転できるようになった・・・

これと同じ状態であれば、
以下のようにすれば復活できると思います。

シャッターボタン不良の自力修理方法

0.必要なもの

とりあえず、

メガネ用などの精密ドライバー(+)一本

があれば大丈夫です。

1.レンズ部分のカバーを外す

まずは、レンズ部分のカバーについている4箇所のネジを
精密ドライバーを使って取っ払います。
【画像】最初に分解する初代ミニデジ(MiniDigi)レンズ部分のカバー by ミニデジAF5.0

izone 550くんの充電池移植の時
カバーを外したきっかけで配線が切れたので
かなりビクビクしながらゆっくり外したのですが・・・
何かが外れ落ちます・・・
【画像】初代ミニデジ(MiniDigi)レンズ部分のカバーを外したところ by ミニデジAF5.0

かなり焦りましたが、、、大丈夫です。
正体は「モード切り替えボタン(設定を変えたりするボタン)」でしたが、
後から問題なく取り付けられます。
【画像】初代ミニデジ(MiniDigi)レンズ部分のカバーを外したところ by EOS 5D

2.シャッターボタンを押して撮影可能か確認

レンズカバーを外すとシャッターボタンも外れてしまいますが、
その部分を直接押してシャッターを切れるので、
まずはこの状態で撮影してみます。

精密ドライバーを使って直接押してみたところ・・・
問題なく撮影できました!
【画像】初代ミニデジ(MiniDigi)のレンズカバーを外した状態でテスト撮影しているところ by EOS 5D

そして、この状態で中を見ながらクランクを回してみたところ、
クランクの歯車的な部分(赤丸部分)が噛み合ってないことが判明しました。
自転車のチェーンが外れた感じ、と言ってもわからないかな・・。
【画像】初代ミニデジ(MiniDigi)のレンズカバーを外した状態 by EOS 5D

で、それは、クランクを固定するネジが緩んでいるせいだと分かりました。
ただ、この状態でネジを閉めるのが困難だったので、
もう少し分解が必要になります。

なお、もしこれで撮影できなかった場合、
自分の症状(問題)とは違うので、
これ以降は参考にならないかもしれません。。

3.ファインダーカバー&フードを取り外す

クランクの緩んだネジを締め直すため、
続いて、ファインダーカバー&フードを留めているネジを4本、
同じように精密ドライバーを使って取り外します。
【画像】初代ミニデジ(MiniDigi)のファインダーカバー&フード by ミニデジAF5.0

4.前面の黒い金属フレームを取り外す

ファインダーカバー&フードを取り外した次は、
前面の黒い金属フレームを取り外します。
前面にある黒いネジ4本と、下の方にある銀のネジ2本、
計6本を精密ドライバーを使って取り外します。
【画像】初代ミニデジ(MiniDigi)の前面の黒い金属フレームのネジを外した状態 by EOS 5D

ファインダーカバー&フードと前面の黒い金属フレームを取り外したところ。
ちょっとほこりとかで汚かったので、ついでに掃除してます。。
【画像】初代ミニデジ(MiniDigi)のファインダーカバー&フードと前面の黒い金属フレームを外した状態 by ミニデジAF5.0

5.上面、下面、側面のネジを一本ずつ外す

これだけでもまだネジを閉めることは難しいので、
最後に上面、下面、側面のネジを一本ずつ外します。
【画像】初代ミニデジ(MiniDigi)の上面と背面 by EOS 5D
【画像】初代ミニデジ(MiniDigi)のクランク側側面 by ミニデジAF5.0

ちなみに、上の下面部分の写真だと全てのネジが外れてますが、
赤丸のところだけで大丈夫です。

外し終わった状態のミニデジ。
【画像】必要な分解を終えた状態の初代ミニデジ(MiniDigi) by EOS 5D

6.クランク部分のネジを締める

「5」のネジを取り外すと、
クランクが付いている方の側面カバーが動くようになります。
【画像】側面カバーと本体フレームにスキマを作っている状態の初代ミニデジ(MiniDigi) by EOS 5D

完全に外れるわけではないのですが(強引にやれば外れるかもしれません)、
上の写真のように隙間が出来るようになるので、
その状態で精密ドライバーをねじ込み、緩んでいたネジを締めます。
【画像】緩んでいた初代ミニデジ(MiniDigi)のクランク部分のネジ  by EOS 5D

ネジを締め終わったら、まずその状態でクランクを回しながらテスト撮影をします。
【画像】ネジを締め終えてテスト撮影をしている初代ミニデジ(MiniDigi) by EOS 5D

ちゃんと、

「撮影→クランクを回す→撮影」

が出来るようになっていればOK!

元に戻します。

7.全て元に戻して修理完了!

念のため、レンズカバーを付ける前に再度テスト撮影しました。
【画像】レンズカバーを付ける前に再度テスト撮影をしている初代ミニデジ(MiniDigi) by EOS 5D

問題なく撮影できたので、レンズカバーを付けて・・・
【画像】最後にレンズカバーを付け直す初代ミニデジ(MiniDigi) by EOS 5D

修理完了!
【画像】自力修理を完了&掃除してキレイになったミニデジ(MiniDigi) by EOS 5D

分解ついでに、拭いたりブラッシングしたりしたので、
ちょっとキレイにもなりました〜

<補足>

緩んでいたネジ部分、元々は接着剤で固定されていたようです。

修理後、持ち歩いて撮影できていますが、
200枚くらい撮影したらちょっとまた緩んできて締め直しました。

ネジを締めるだけでなく、接着剤で固定した方がより確実かもしれません。

蛇足

気にせいだと思いつつ、
新しく購入した初代ミニデジくんの画像が
どうも微妙に違う気がして気になっていたので、
治ったついでに比較撮影してみました。

【画像】初代ミニデジ撮影比較1〜空と木 by 新規購入個体【画像】初代ミニデジ撮影比較1〜空と木 by 修理個体

【画像】初代ミニデジ撮影比較2〜青空 by 新規購入個体【画像】初代ミニデジ撮影比較2〜青空 by 修理個体

【画像】初代ミニデジ撮影比較3〜シルエット by 新規購入個体【画像】初代ミニデジ撮影比較3〜シルエット by 修理個体

【画像】初代ミニデジ撮影比較4〜朝焼けの雲 by 新規購入個体【画像】初代ミニデジ撮影比較4〜朝焼けの雲 by 修理個体

【画像】初代ミニデジ撮影比較5〜朝焼けの空 by 新規購入個体【画像】初代ミニデジ撮影比較5〜朝焼けの空 by 修理個体

【画像】初代ミニデジ撮影比較6〜朝焼けの空と雲 by 新規購入個体【画像】初代ミニデジ撮影比較6〜朝焼けの空と雲 by 修理個体

結果・・・
やっぱり違う気がしてますが、
何とも言えませんでした(笑)

見ての通り、明らかに描写は違うのですが、
厳密に同じ位置で撮影できていないので、
そのせいかもしれないからです。

ほんのちょっと角度が変わるだけで
大きく違う描写になるんです、ミニデジって。

ちなみに、左が新しく購入したミニデジ、
右が修理した(昔から使っている)ミニデジ、です。


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